「これが本当に今日オープンのスカイツリーなのか。不思議でしょうがない」
けさ22日(2012年5月)8時すぎ、正午オープンの東京スカイツリー正面入り口(4F部分)から中継した笠井信輔アナは、目の前の信じられない光景に驚くことしきりであった。
オープン4時間前になっても目立つのは規制のコーンだけ
あいにくの雨と風で、気温は3月上旬の寒さ。展望台は雲の中。そして入口前はガランとして、あろうことか人っ子一人いないというのだ。濡れた地面と行列を規制するためのコーンばかりが目立っていた。
悪天候に加えて、入場チケットはとうに売り切れであること、そして整理券が配られた――ことがその原因だという。それにしても、この数年、十年に1度級の新施設オープンの4時間前で、誰一人待っていないなんてこと、あるだろうか。
10時の番組終了直前に笠井は「4F入口は一番最後に人が入るエリアだったようです」と、少々バツが悪そうに伝えた。番組は当時、一般には未開放のエリアでカメラを回して、待ち人来たらずと不思議がっていた可能性が示唆された。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト