石原東京都知事が「立ち上がれ日本」の政治塾を拡大する形で「東京維新の会」と立ち上げるという。東京都庁で18日(2012年5月)に行った記者会見で、「既存の議員を集めて第3極を作るのは全然興味がない。小沢一郎(民主党元代表)と俺が手を組むことは全くない」と言い切った後で、「東京と大阪が連携して新しい人材を政界に送り込む。向こうが『大阪維新の会』なら『東京維新の会』。全体で連携することで『日本維新の会』を作っていきたい」とぶち上げた。
これを受けて、さっそく橋下徹・大阪維新の会代表(大阪市長)が「すごいことになりそうですね。ワクワクします」とエールを送った。
街の100人「支持67人、不支持21人、どっちでもない12人」
石原の構想をどう思うかを東京の街角で100人に聞いたところ、支持者多数。支持の40代の男性会社員は「人を育てるのはものすごく大切だけど難しいので、そういうことを真剣に考える人が1、2人いていい」と話す。「不支持」の60代主婦は「あの人には珍しくオリジナリティーがないね。人の二の舞のことを言う」と手厳しい。結局、支持が67人、不支持が21人、どちらとも言えないが12人だった。
支持回答のうち、「大阪維新の会」との連携について聞くと、「期待できる」が58人、「できない」が26人、「どちらとも言えない」が16人だった。「総理にふさわしい人」については、石原がトップで11人、2位が橋下の10人、3位は小沢の5人だったが、一方で「思い浮かばない」と答えたのが63人もいた。
自分の意思を次世代に語る場所ほしい
石原の息子、良純が「むかしオヤジは、松下政経塾ができる時に講師をやりたいと志願したことがあった。自分の意思を次の世代に語る場所が欲しいとずっとあったみたい」と話す。これに主婦モデルの前田典子は、「なぜ今までなかったんですかね」と皮肉る。痛いところを突かれた良純は、「なぜだったんですかねえ、『オリジナリティーがない』と言われたことが一番きつかったかな」