政府は今年の夏の電力対策として、関西電力は2010年比で15%、四国電力が7%、北陸、中部、中国の3電力は5%節電の要請を決めた。ところが、最も不足すると見られる関西電力は、節電とは逆行する電気を使うほどポイントが貯まるポイント制度はやめないという。
高級リゾートホテル利用券など180賞品
井上貴博アナは「この制度は『はぴeポイントクラブ』と呼ばれ、関西電力独自のポイント制度です。オール電化住宅を対象に07年5月からスタート。電気を使えば使うほどポイントが貯まるというものです」と紹介した。1時間に10キロワット使うと1ポイントが付くもので、「ポイントと交換できる賞品の最高は長野県の高級リゾートホテルのスイートルームに2人1組で1泊など、180の賞品が用意されています」(井上)
「朝ズバッ!」がポイント制度を廃止する予定はないのかと問い合わせると、関電は「積極的なクラブへの勧誘は止めていますが、ホームページでの会員募集は続けています」と回答した。元通産官僚で大阪府市統合本部特別顧問の古賀茂明氏は、「電力危機が叫ばれているこの夏に、まだポイント制度を維持しようとするのは、節電に重きを置くのか売電重視なのか、どちらを向いているのかわからない」と話す。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト