大阪市職員の入れ墨110人―クビか配置転換止まりか?

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   大阪市の橋下徹市長が行った市職員の「入れ墨調査」の結果がきのう16日(2012年5月)にまとまり、110人が「あり」と答えていた。橋下「100人を超えるとは組織として異常だと思う。公務員ではありえない。ここまで開放的な組織は聞いたことがない」として、処分や配置転換を検討している。

橋下「不適格な職員をどんどん免職にする」

   調査は教職員をのぞく全職員3万3000人に行なわれ、110人のうち98人は腕など目に触れるところにあった。職場別では、ゴミ収集などの環境局が73人、バス、地下鉄などの交通局が15人、建設局が7人だった。

   事の発端は2月で、児童福祉施設の職員が入れ墨を見せて児童を脅していたことが発覚したこと。問題を重視した市長は「不適格な職員をどんどん免職にする。懲戒免職はダメでも、分限免職はありうる。人事の配置転換で対処する」と明言していた。分限免職は、本人に責任がなくても、公務員としての適性を欠くと判断されたら免職になるもので、これに市教委が「全員調査はプライバシーの侵害になる」と反対したため教職員は除外された。

   問題は処分だ。「スッキリ!!」が大阪と東京で街の声を聞いたところ、橋下の方針を「支持 する」「支持しない」は、大阪では13対13、 東京・新橋では15対10、 渋谷では13対12と、ほぼ半々だった。

   しかし、入れ墨だけで公務員の適性を欠くといえるのかどうか。分限免職となると、「行き過ぎた処分になる」という専門家もいる。弁護士の本村健太郎は明快だった。「それだけで免職にすると、裁判になったら大阪市が負ける可能性が高い。個人のファッションだから、髪の毛の色と同じ。一律に禁止はできない。あとは業務に差し障りがあるかどうか。合理的な範囲でのみ認められるか ら、人目に触れる場合の配置転換がギリギリだ」

   司会の加藤浩次「児童福祉施設で威嚇したという…」

   本村「まったく別。入れ墨ではなく、脅したことが問題」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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