会期末までの衆議院採決も困難
司会役のアナウンサー井上貴博が「(野田が)いちばん大切にしている相手といえば、やはり自民党なのでしょうか」と、コメンテーターの北川正恭(早稲田大学大学院教授)に聞いた。
北川「それはもう。ウエイトからすればそういうこと。参議院をどう通すかが決まらなければ消費税増税は語れない。野田さんは民主党の反対グループと自民党の双方とで、政局ではなしに政策で話をつけるしか道がない」
金井辰樹(東京新聞・中日新聞政治部次長)も「仲間より敵がなぜ大事かというと、小沢一郎元民主党代表と手を携えても参議院で多数が取れるわけではないからです。自民党と手を組めば参議院で多数を取れる」と解説する。
では、2大臣の交代はあるのか。金井は「うーん、考えどころだ」と明言を避けた。今国会の会期は6月21日まで。今後の見通しについて、「会期末までに参議院はもちろん、衆議院での採決も難しいのではないか。成立させるとなると、ものすごく長期の会期延長をして、その間に丁寧な議論をすることが必要だろう」という。
節電で暑い夏が、それにもまして長丁場の熱い夏になりそうだ。
文
一ツ石