「柏崎刈羽原発の再稼働は何が何でもということではありません」
柏崎刈羽原発の再稼働についても、地元で反発の声があがり、新潟県知事も撤回を求めている。高津は「あくまで仮定でありまして、何が何でもということではありません」と釈明する。では、「再稼働できなかった場合、電気料金はいくらになるか」という杉尾の質問に、「さらに5割」と認めた。
一連のやり取りについて、内野雅一(毎日新聞編集委員)が「多くの国民は、いま高津さんがおっしゃっていることに不満足といっている。値上げは権利という社長発言へのフラストレーションは大きい。さらにもう一段踏み込んだものを出してくれといっている。それが出せますか」と迫ったが、高津は「これが私どもの……。これで何とか理解を」というほかなかった。
ここまで強い不信と疑念をどう揉みほぐして行くのか。容易なことではない。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト