政府「そういうケース把握していない」
この件を政府に問い合わせると、返ってきた回答書面がこれまたひどい。「検査は出荷前に終了されているよう対応されており、出荷後に基準値超えが判明するケースは極めて低いと考えています」というもので、「ならばわれわれが調べたものはどうなのかと聞くと、『そういうケースは把握していない』というわけです」(松田)
立命館大学の安斎育郎名誉教授は「国の自己弁護です。しかも、(かりに基準値を超えていても摂取した量は)たいしたことはないという回答は、問題のスリカエで検査が機能していないのは事実です」と言う。室井の怒りは収まらない。
「だったら基準値はなんの役にも立っていないじゃないですか。今回の基準値はみんなに安心と思わせるだけのもので、みんなが安全になるものじゃないですよ、これ。しかも、民間で独自検査をやったら、勝手なことはやめろっていうんでしょ。もう、全然信用できないですよ!」
室井の怒り、もっともである。
(磯G)