やり過ぎ心配な大阪市ナマポGメン「生活保護天国」返上に執念燃やす市長
ポストは橋下市長が生活保護天国・西成に4月から送り込んだ警察OBや元ケースワーカーらによる「不正受給調査専任チーム」ナマポ(生活保護)Gメンの動きを伝えている。
大阪市は11年度予算ベースで生活保護費は支出の2割に相当する2916億円。そのうち、市の調査で判明した不正受給は2615件、約12億円にも上るという。生活保護をもらう人間からむしり取る貧困ビジネスも盛んで、敷金・礼金いらずの福祉アパートなるものが次々にでき、ベニヤ板の仕切りしかない部屋に押し込めて、住宅扶助の上限である4万2000円をかすめ取る手口が横行している。生活保護受給者は医療費がただになるため、病院から向精神薬を大量にだまし取り、暴力団の資金源にしているケースもある。
橋下市長は生活保護天国の汚名を返上することが大阪都構想を実現する絶対条件だと考えていると、在阪ジャーナリストが解説している。だが、不正受給排除に力を入れるあまり、本当に必要な弱者まで弾かれてしまうことが起きはしないか。どちらにしても橋下徹の改革は始まったばかりである。性急に支持、不支持を決めずに、長い目で観察していくことである。2年後、3年後にまだ橋下ブームが続いているなら、そのときに考えればいい。