マラソンでのロンドン五輪出場が幻に終わったタレントの猫ひろしが、「スッキリ!!」に電話出演した。「ぼくにしかできないことをしたい」。しかし、さて何をやるか。キャスターのテリー伊藤が妙案を出した。
「4年後のリオ五輪カンボジア代表目指します」
猫は昨年10月(2011年)にカンボジア国籍を取得して、カンボジア選手として五輪を目指していたのだが、「国籍変更後1年以上」あるいは「連続1年以上の居住実績」という条件に合わず、「参加資格なし」とされた。カンボジア陸上競技連盟は参加資格についてよくわかっていなかったようだ。
司会の加藤浩次「カンボジア陸連が把握してなかったということですよね」
テリー伊藤「ちょっとダメでしたね。ちょっとかわいそう」
加藤「でも、猫さんは気持ちを切り替えて、(4年後の)リオ五輪でカンボジア代表を目指すと言っています」
テリー「それが1番楽しみ。これで日本に戻ってきたら、何だってことになりますからね」
猫が電話で出た。「お騒がせします」。テリーが「残念だったね」というと、「もう決まったことなので」と吹っ切れた感じだ。おととい8日(2012年5月)に、練習が終わったところでコーチから聞かされたという。
加藤「国際陸連の方針変更を国籍を取る前に知らなかったの」
猫「知らなかった。甘かったです」
加藤「陸連が申請すれば大丈夫と思っていたのかな」
猫「お任せしてたんで。ボクはタイムを出すだけと思っていた」
テリー「これからどうするの」
猫「体がもつなら4年後をめざします」
おおたわ史絵(内科医)「走る素養はあると思う。輝くチャンスはいっぱいあるので続けてもらいたい」
猫「このまま走ることはやめません」
加藤「4年後のリオを目指してるんだから」
「オリンピックレポーターの仕事来ないかなあ」
テリー「カンボジアとの架け橋というが、どんなことをするの」
猫「マラソンを通じて何かできたらと。国籍を移したので、ボクにしかできないことがあると思う」
テリー「芸人としては知名度アップは嬉しいんじゃない?」
猫「嬉しいです。ロンドン五輪に行くはずだった8月の仕事が増えてきまして」
加藤「そこが空いたのでがばっと入ってきた」
猫「最初は失礼な話だなと思ったんですけど…」
テリー「ロンドン・オリンピックのリポーターの可能性あるよね」
猫「そういう仕事をいただければ、悔しいですけど、何でもやります」
テリー「こういうのはどう?ロンドン・オリンピックと同じ時間に42.195キロ走るんだよ」
猫「それ、いいですね。考えます」
テリー「昔、日本の古橋さんがやったんですよ」
猫「あ、水泳選手の。ボクもそれ聞いてすごいいいことだなと思った」
テリーのいうのは、戦後の日本がまだ五輪復帰できなかったとき、フジヤマのトビウオといわれた競泳の古橋広之進選手がこれをやって、五輪記録よりいい結果を出したエピソードである。
テリー「ぜひやってよ」
猫「やりたいですね」
テリー「いい企画になると思うよ」
猫「カンボジアでね。ハイ」
加藤「最後にひとこと、渾身のギャグを」
猫「ヒョウショウジョウ、猫ひろし殿 あなたは以下ドウブツ」