東電「新料金プラン」 午後は高く、夜は引き下げ―新手の値上げ策?

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   7月(2012年)から家庭向け電気料金の値上げ(平均10.3%)を計画している東京電力が、昼間は高く夜間は安くする変動料金制の導入を検討しているという。新料金プランは予想される今夏の電力不足に対応し、電力使用量のピークを平準化しながら、併せて一般家庭の節電も誘導しようという狙いだ。値上げへの反発を和らげようという思惑も透けて見える。

時間帯別変動料金システム

   値上げの具体的な内容はまだ見えてこないが、すでに実証実験を行っている九州電力の時間帯別変動料金システムが紹介された。北九州市八幡東地東田地区で行われている実証実験で、各家庭に時間ごとの電気使用量が分かるスマートメーターが設置され、システムとしては成功しているという。

   それによると、基本料金を1時間当たり1キロワット20円に設定し、電力使用のピークとなる午後1時から4時の3時間は50円と高くし、午後10時から翌日午前8時までの10時間は8円に引き下げる。それ以外の午前8時から午後1時までと、午後4時から午後10時までは基本料金通り20円だ。これだと安い時間帯に家事を集中させ、昼間は外出という節約の手もありそうだが、深夜に掃除や洗濯というのもいかがなものか。また、昼夜を問わず冷凍・冷蔵が必要な精肉店など生ものを扱う食料品店は手の打ちようがない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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