猫ひろしロンドン五輪 「失格」国際陸連が申請拒否

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   お笑いタレントの猫ひろし(34)のロンドン五輪マラソン出場が消滅した。国際陸上競技連盟はきのう8日(2012年5月)、カンボジア代表としての国際大会参加資格を満たしていないとしたためだ。猫は去年10月にカンボジア国籍を取得し、2月の別府大分毎日マラソンで2時間30分26秒を出して当時のカンボジア選手のなかでは最高記録だった。これをもとに3月にカンボジア陸連は 猫をロンドン五輪代表に内定したと発表した。ところが、これが国際陸連の規定を満たしていなかったのだ。

国籍変更選手の「参加条件」満たしていない

   国籍変更選手の国際競技参加には「国籍取得から1年以上経過」というルールがある。また、「変更後1年が経過していない場合」には(1)連続した1年の居住実績(2)国際陸連理事会による特例承認のいずれかをクリアする必要があった。猫は09年からカンボジアを行き来してビジネスもしていたが、連続して1年は住んでおらず、カンボジア陸連は「特例」を申請していた。国際陸連は猫は「特例に該当する理由がない」と拒否した。

   また、猫を代表に決めたあと、カンボジアの他の選手が猫を上回る記録を出すなど、微妙な雲行きにもなっていた。

    阿部祐二レポーターは「3月26日の内定会見のときから微妙な感じがあったが、それが的中してしまった。1日に30キロ を走って備えていただけに、心中はいかばかりか」

   司会の加藤浩次「国際陸連が今年から規定を変えたということですね。猫さんがオリンピックを目指した時にはこの規定がなかった」

   キャスターのテリー伊藤「残念ですね。前に番組に出てもらった時、選ばれなくてもカンボジアの選手として走るといっていた。4年後にもう1回走るという気持ちでいてもらいたい。気持ちは絶対あると思う」

アフリカ・中東で国籍変更相次ぎ急遽ルール改正

   国籍を変更してオリンピックへという動きはアフリカや中東諸国だけでなく、卓球などでは欧米の国でも見られる。ただ、これらはトップクラスの選手の話で、猫とは状況が違う。むしろ、選手のいないところを狙ったとネガティブな見方もあった。

   宮崎哲弥(評論家)「中東などで国籍変更の例が多かったのでこのルールが厳格化された。この問題はもっときちんとしたルールを作る必要がある」

   加藤「それも急にではなく、1年、2年の時間をかけて」

   テリー「ちょっとドタバタですよね。車のルールだって周知期間がある。その意味ではかわいそうだと思う」

   加藤「本気頑張っていたし」

   テリー「人間として進歩してほしい」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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