維新の会 家庭教育条例撤回!「愛情足りないと発達障害」に非難囂々

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   「大阪維新の会」の大阪市議団は、5月市議会に提出予定だった家庭教育支援条例案を白紙撤回した。多くの保護者から批判が噴出したからだ。条例案は行政による家庭支援を目的にしたものだが、第15条にこんな条文があった。

   「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度の発達障害を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防、防止をはかる」

   つまり、乳幼児期に親の愛情が足りないと発達障害を起こすというのだ。教育評論家の尾木直樹氏は「全部読ませてもらったが、とんでもないと本当に驚きました。まったくの上から目線で、発達障害の問題を親の愛情不足なんって学問的にも間違い。しつけだとか家庭教育の問題ではないというのが常識なんですよ」と呆れる。

橋下市長「僕でも『うるせえ。大きなお世話だ』という内容」

   維新の会代表の橋下市長ですら、「僕が市民の側だったら、『(条例案は)うるせえ、このやろう。大きなお世話だ』というふうに多分言うんじゃないかと思います」とぶっきらぼうな言い回しで批判した。維新の会大阪市議団としてみれば、梯子を外された格好だが、公表からわずか6日で白紙撤回することになった。

   コメンテーターの舘野晴彦(月刊『ゲーテ』編集長)は「改革をやってもらいたいし期待をしているが、こういうことで混乱を招くのはもったいない」と言い、宮田佳代子(ニュースキャスター)も「人の気持ちが分からないで、公を考えることが果たしてできるのか…」と手厳しい。

   いずれ国政に進出する大阪維新の会が、よく内容を吟味しないで勇み足を繰り返すと、どこやらの政党と同じ軽い政党と見られ後がなくなるのが落ち。くれぐれも慎重に…。

文   モンブラン
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