小沢一郎復権!取り込み失敗で正面突破か?野田首相手詰まり

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   民主党の小沢一郎元代表の党員資格停止処分が解除だ。きのう7日(2012年5月)の役員会で処分解除に向けて一任を取り付けた輿石東幹事長は、「重要課題が山積しており、党内の一致結束が最優先」と説明しているが、これで政治は前に進むか。伊勢神宮に参拝した元代表の表情は晴れやかに見えた。報道陣の問いかけには何もこたえなかったが、終始笑顔で、支持者に手を振る場面もあった。

   たしかに無罪判決は出たが、控訴期限は10日なので、まだ確定したわけではない。処分を決めた時は「判決が確定するまでの間、党員資格を停止」となっており、きのうの役員会でも前原誠司政調会長らから「日本の裁判は三審制。判決確定まで様子を見る必要がある」などと異論が出たが、輿石は「無罪判決が言い渡された以上、速やかに処分を解除すべきだ。8日の常任幹事会に諮りたい」と押し切った。

「せめて党を割らないでいただきたい」

   「党内結束」といいながら、野田佳彦首相が「命をかける」といっている消費税増税法案に小沢元代表は反対の立場だ。復権によって、小沢元代表の発言力が増せば、逆に党内不一致が深まるのではないか。休暇中のみのもんたに代わり司会をつとめるアナウンサーの井上貴博が、コメンテーターの杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)に聞く。「(処分解除によって)大きく動きそうですね」

   杉尾「小沢グループの増税反対の声がますます大きくいなることは避けられないでしょう。小沢元代表を取り込むために、選挙の関係など何らかの役職に就けるという手も考えられたが、ここまで増税反対の声が強いとそれもできない。野田さんとしては非常に厳しい立場です」

   それに対し三屋裕子(スポーツプロデュサー)が「輿石さんは挙党一致のために解除を早めたといっているが、それだと挙党一致になりませんね。どうするんですか」と杉尾に質す。

   杉尾は「党を割って出て行くことはやめていただきたい、ということなんですね」といま一つ明確でない。消費税増税と挙党一致。どうやって実現するのか。そこの解説がいちばん聞きたいところだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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