きょう7日(2012年5月)から司会のみのもんたは2週間の休み。代わって井上貴博リポーターが司会を務めた。最初に取り上げたのがきのう茨城県つくば市などを襲った竜巻の被害だ。「600世帯以上の家屋が被害に遭い、このうち140世帯の住宅が全半壊しました」と伝える。
「その瞬間、何が起きたのかまったく分かりませんでした」
奥平邦彦リポーターが屋根が吹き飛ばされた住宅の前から伝える。「瓦はすべてなくなっています。残っているのは骨組みだけで、すぐそばの道路には風で運ばれてきたと思われる壊れた住宅が横倒しになっています。『突然の突風で窓ガラスが全部割れた。逃げる暇もなく、部屋の隅で伏せていることしかできなかった』と被害にあった住民は話しています」
米田やすみキャスターが一夜明けたつくば市上空から中継した。「青い屋根が点在していますが、そのほとんどはブルーシートです。竜巻で屋根が吹き飛ばされ、応急処置としてブルーシートを張っているようです」。被害を受けた雇用促進住宅の赤松英樹さんは、「強い突風が吹き始め、いつもと違うなと思っていたら、突然竜巻に襲われました。その瞬間、何が起きたのかまったく分かりませんでした。ただ、早く通り過ぎてくれと祈ることしかできませんでした」と話す。
2階から1階に下りて頑丈なテーブルの下にもぐる
ここで気象予報士の森朗が登場し、竜巻が発生した原因を分析した。「3日、4日の大雨で日本列島の上空にはマイナス19.3度という冷たい空気が流れ込みました。これにきのうの茨城の気温は25.8度。44.9度の温度差が生じ、強力な積乱雲が発生しまし、竜巻を生み出しました。
大多数の家屋が被害に遭っていますが、その規模から見てF3クラスと呼ばれるもので、日本ではこれまでに3回しか発生していません。最大規模の竜巻だったと思われます」
井上「竜巻が接近してきたら、どう逃げればいいですか」
森「竜巻はあっという間に移動するので逃げることは無理です。とにかく隠れること。2階にいたら1階に下り、頑丈なテーブルの下などに隠れることです」
竜巻は局地的に短時間で発生するという。これからの季節、天候の急変は要注意だ。