ユッケで5人死亡―GWに冷や水浴びせた「焼肉えびす中毒事件」

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<1年前のワイドショー通信簿>ゴールデンウィークにはみんなで焼肉という家族も多いんじゃないか。そんな団欒をぶち壊したのが、去年のGWで起きた「ユッケ食中毒」事件だ。焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」のユッケを食べた客がO-157などの食中毒に感染、5人が死亡、24人が重症になった。消費者があきれたのは、経営者の無責任ぶりとずさんな食肉管理の実態だった。

   「こんないい加減な商売が許されるのか」と怒ったのはTBS系「朝ズバッ!」の司会・みのもんただ。「えびす」は衛生基準通りの生肉は値段が高いので、加熱用をアルコール消毒してユッケとして客に出していた。しかも、中毒死まで出しながら悪びれた様子はなく、「ユッケ食中毒死『罰則あればやらなかった』あきれる店の無責任」(「朝ズバッ!」)というありさまだった。

焼肉業界の代弁!?フジテレビ系「とくダネ!」

   しかし、加熱用を生肉で出すのは「業界」の常識だったようで、「加熱用牛肉のユッケ『店側は確信犯、卸は薄々気づいていた?』」(「朝ズバッ!」)、「生肉食中毒『新鮮だから大丈夫ありえない』専門家があきれる衛生知識欠如」(テレビ朝日系「モーニングバード」)と追及は続いた。

   ただ、焼肉店を経営する小倉智昭が司会のフジテレビ系「とくダネ!」だけはニュアンスが違っていて、「厚労省基準満たすユッケ少ない?」「焼肉・生肉―規制強化すべきか、やり過ぎが『食べるものなくなる』か」と、やや焼肉業界よりだった。

   厚労省は6月にも食品衛生法の規格基準に、レバ刺などの提供・販売を禁止する項目を盛り込み、違反すれば「2年以下の懲役か200万円以下の罰金」を課す方針を決めた。(テレビウォッチ編集部

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