競泳の平泳ぎの北島康介選手(29)のライバルだったノルウェーのアレクサンダー・ダーレオーエン選手(26)が、合宿中のアリゾナ州フラッグスタッフで死亡した。ダーレオーエンは高所トレーニング中で、バスルームでバスタブに寄りかかるように倒れているところを発見された。詳しい死因は明らかでないが、心臓発作とみられる。フラッグスタッフは標高2100メートルで、高所トレーニングの名所として北島ら日本選手も使っている。
高速水着なしで1分59秒切った2人
北島が金メダルをとった4年前の北京五輪100メートルで、ダーレオーエンは銀メダルだった。昨年(2011年)の上海世界選手権では、ダーレオーエンが優勝し北島は4位だった。ロンドンでの対決が期待されていた。
やはり米国で練習中の北島はツイッターで「涙が止まらない。彼は素晴らしい選手だった。もう1度闘いたい、それがボクのモチベーションだった。心に大きな穴があいた」と書いた。ダーレオーエンが昨年テレビで話した映像があった。北島について「本当に素晴らしいアスリートで、すべての面で優秀な選手」と話していた。彼が世界選手権で出した58秒71は高速水着禁止以後の最速記録。北京での北島の58秒91を上回る。北島は先の日本選手権で58秒90の日本記録を出してダーレオーエンに迫っていた。高速水着なしで59秒を切ったのは2人だけで、まさに好敵手だった。
日本水連も死亡状況調査
司会の加藤浩次「2人の勝負が見たかった。心臓に負担のかかるトレーニングをしているということですね」
キャスターのテリー伊藤「高地ということもあるかも」
宮崎哲弥(評論家)「高地というのは若干関わりがあるかもしれない」
日本水連もダーレオーエンの死亡の状況や原因を調査するという。
北島は別に談話を出して、「この1年、彼を目標にしてきた。五輪で闘えることを楽しみにしていたし、彼もそうだったと思う。 まだ信じられない」といっている。