「高速バス惨事・河野運転手」より重い危険運転致死傷罪に問えるか

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   関越自動車道で46人が死傷する事故を起こした高速バス運転手・河野化山容疑者は、警察の取り調べに「居眠りをしていた。疲れていた」と供述しているが、司会のみのもんたは「警察は河野容疑者を自動車運転過失致死傷の容疑で逮捕しましたが、それよりももっと重い危険運転致死傷罪も考えているようです」と伝えた。

居眠りの危険性どこまで認識してたかカギ

   弁護士の若狭勝が自動車運転過失致死傷と危険運転致死傷罪の違いを説明した。「自動車運転過失致死傷なら懲役7年以下だが、危険運転致死傷罪なら最高刑は懲役20年。罪としては特段に重いものになります。ただ、今回の事故で危険運転致死傷罪を適応するには難しい点がある」

   河野が自分が運転することの危険性をどこまで認識していたのかがカギになる。逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)は「この運転手は、これまで成田空港と都内を結ぶバスの運転手だったそうじゃないですか。それが突然、長距離ハイウエイバスの運転を任されて不安はなかったんでしょうか」と話す。

事故大きくした高速道路の盲点

   今回のバス事故には3つの盲点があったと指摘するのは、高速バスの安全対策に詳しいモータージャーナリストの多賀まりおさんだ。「防音壁の高さは約3.34メートル。バスの高さはそれよりも数十センチ高かった。もし防音壁がバスよりも高かったら、バスははね飛ばされて防音壁がバスの車体に食い込むことはなかったと思われます。

   また、ガードレールと防音壁の継ぎ目に約10センチの隙間があり、この隙間にバスが飛び込んでいくような形で事故が起きたようです。路肩の緊急避難地域を確保する白線に、踏むと小さな振動が起こって音が出る居眠り防止措置は施されていませんでした」

   みの「助かった乗客の話では、運転手は何度もカーナビを覗き込みながら運転していたという。道に迷いながら運転していたのでは」

   河野はツアー会社から指示されていた北陸道から上信越道に入るルートではなく、遠回りとなる関越道ルートを走っていた。分岐点を見落として通り過ぎた可能性が考えられ、すでにその時点で朦朧としていたのではないだろうか。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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