「地上350メートル、すごい迫力ですね」
司会のみのもんたが何度も繰り返す。けさ1日(2012年5月)の「朝ズバ!」は5月22日開業の東京スカイツリーの天望デッキにスタジオを移しての生放送だった。デッキからの眺めや内部の設備、ショッピング、周辺の見所などスカイツリーのすべてをみせるというスペシャル版だ。
ガラスの床から地上の豆粒人間見下ろす「度胸試しコーナー」
まずは、みのとコメンテーターが天望デッキを1周しながら、東京タワー、お台場、羽田空港、隅田川などスカイツリーからの眺望を紹介する。デッキはすり鉢状になっているので、遠景ばかりか足元まで見える。「すごい迫力です」と言いながら後ずさりするのは杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)。高所恐怖症で窓に近づけないのだ。
「ミノがしません!けさ単!」コーナーもスカイツリー特集。アナウンサーの井上貴博によれば、眺望ばかりではなく、天望デッキまで運んでくれる天望シャトルも楽しみのひとつだ。所要時間約50秒だが、全然揺れないのが自慢である。それだけではない。内装もなかなか見事なもので、4基のシャトルには春夏秋冬をテーマにした桜や都鳥などが美しくデザインされている。
度胸試しのコーナーもある。高さ340メートルのフロアから地上を見下ろすガラスの床。基準の倍以上の強度なので安全面の心配はないが、ガラスの上に乗り、足元に米粒のような人の姿を見るには度胸が必要というわけだ。
変わったところでは、気象予報士の森朗による「東京スカイツリーを100倍楽しむ天気のミカタ」。地上350メートルの気象条件は、気温は約2.5度低く、風は約1・5倍強く、紫外線は約3%強い。これから夏になると、ゲリラ雷雨が発生するが、雲の底の高さが大体350メートルなので、目の高さから稲光が光ったり、雨が降り落ちたりするように見える。
目の下の雲海眺めながら用を足す
秋から冬にかけては寒冷前線が発生、急に雨が降るが、雲の発達と雨の降り始めが横から見えて、次第に雨が降り進んでいく様子がわかる。また、霧が発生すれば、霧を上から見ることができ、東京の雲海が楽しめるという。
もうひとつはずせないのがトイレだ。フロア345の男性用トイレは地上345メートルからの絶景を見ながら用を足すようになっている。みの、そこに立って、「うお―、あははは、これは気持ちいいね。なんか、天下をとったような気持ちになるねえ」