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貴乃花お前もか!ボコボコに殴られ弟子脱走

   さて、相撲界の不祥事を追及してきた新潮が、またまた超ド級の告発をしてくれた。「弟子を殴って殴って殴る『貴乃花親方』の日常」。このタイトルもすごい。貴乃花といえば不祥事続きの角界の中で、唯一といってもいい希望の星である。それが、貴乃花お前もかといわざるをえない「事件」が起きているというのだ。春場所直前の2月に前途有望だといわれていた弟子が脱走してしまう。彼がこう話す。

「1月の初場所で、僕は頑張って頑張って勝ち越しできた。2年前に16歳で入門して以来、初めての勝ち越しでした。もちろん嬉しかったし、親方も喜んでくれると思ってました。それで部屋に帰ってから親方に報告行くと、いきなり『なんで先輩よりも先に報告に来るんだ!』と怒鳴りつけられ、腹を5、6発、拳骨で力任せにボコボコ殴られた。それで腹を庇うと、今度は顔面もボコボコ。もうこれ以上、親方の暴力には耐えられない。実は、これまでもずっと日常的にそんな暴力を受けていて、しかもその理由がまったく分からない」

   このままでは危ないと思い部屋を飛び出したというのである。決心を促したのはもう一つあった。中学3年生の弟が来年、貴乃花部屋へ入門する予定だったので、それを止めるためもあったのだ。新潮によれば、貴乃花部屋では親方による暴行は10人少々の弟子たちに対し、ほぼ満遍なく行われていたという。貴乃花部屋は先代の二子山親方時代から鉄拳制裁が部屋の伝統という環境にあったといわれるが、今の時代、問答無用の暴力で弟子が居着くはずがない。それにしても異常に激やせした貴乃花が、薄ら笑いを浮かべながら弟子を殴るのはホラー映画のように怖い。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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