地球からはるか3億キロ離れた宇宙の彼方、火星と木星の間に浮かぶ小惑星を小学生と中学生のペアが発見した。これが国際天文学連合に正式登録された。当然、名前をつけることができる。さて、なんとつけるか。
地球から3億キロ、直径3~6キロ
2人は岡山の中学生・金高佑斗さん(14) と神奈川の高校生・茂木遥平さん(16)だ。まだ小学生、中学生だった3年前、日本スペースガード協会が主催した観測イベントに参加して、2人1組で観測していて問題の小惑星を発見した。大きさは直径2キロから6キロというから肉眼ではもちろん見えないし、広大な宇宙では砂粒にも満たない。 星座の写真を見てもぼんやりとわかる程度である。
知らせを受けた金高さんは「驚きと…、うれしいです。あれ(小惑星)が本物だったというのも」という。住んでいるのは岡山県井原市の、なんと美星町というところだ。そこで、小惑星につけたい名前を聞いてみると、「B(美星町)KY(金高佑斗)」としたいという。
もう1人の茂木さんは麻布高校の生徒で、文化祭でプラネタリウムをやるので段ボールと 格闘していた。小惑星の名前については、「せっかくなら学校の名前をつければいいんじゃないか。いまの第一候補は『アザブ』」といった。金高さんが「BKY」だと聞くと、「じゃぁ、『BKYアザブ』とかに」。これから2人で話し合って決めるそうだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト