春から初夏は新年度からの疲れが溜り始めている。番組冒頭から中谷文彦アナが脅した「疲れは実は高血圧、心臓病、脳溢血などを引き起こします。なぜ疲れるのかの解明が進む中、疲労に強い体力作りのコツと、疲労回復に効く食物も解って来ましたので、今日は全てを御知らせします」と報告した。
ハーフマラソンで2分短縮
箱根駅伝にも出場する帝京大学駅伝競走部の部員が、去年(2011年)の1月から練習前に飲み続けているドリンクがある。それは市販されている鶏の胸肉から採った『イミダゾールジペプチド』というアミノ酸の化合物ドリンクだ。「これを飲んでハーフマラソンのタイムが2分アップしました」と部員も誇らしげだ。
競走部の中野孝行監督は「スポーツ選手は、疲労をいかに早く取るかがポイントになりますので」と説明した。
そもそも疲労とは?慈恵医科大学の近藤一博教授は言う「疲労はFF(ファーティーグファクター)というタンパク質が血液中に増えることです。そのFFを取り除く役目がFR という物質です。つまりこのFRを増やせば疲労回復が出来ます」
疲労タンパク減らすカジキマグロ
疲労回復には睡眠や入浴、休息も大事だが、それ以上に効果があるのが食材でのFR物質の摂取だという。中谷アナが解説する。「中でも疲れ知らずの食べ物はカジキマグロです。カジキマグロは鶏の胸肉よりも約2倍のFRを含んでいます。2番目がマグロ。次に鶏胸肉、カツオ、豚肉の順です」
疲労の研究を20年続けている理化学研究所の渡辺恭良氏は、香りも疲れ取りには効果的だと言う「森林浴で緑の香りを充分に吸い込む。またはジャスミン、女性ならラベンダー、白檀など効果がありますね」
唐突に有働由美子キャスターが渡部氏に聞いた「疲れているとアルコールで疲れが飛びますけど、それもFRが増えているんですよね?」
渡部氏「まだ研究中でして」と有働の酒好き誘導尋問の意図を察してか、即答を避けた。
(磯G)