脳の親時計指示で細胞内遺伝子活発化
ゲストの大戸茂弘(九州大学薬学部教授)によると、「脳の中には親時計と呼ばれる体内時計があり、この指示に基づいてあらゆる細胞に組み込まれている時計遺伝子が活動を始めます。夜勤など不規則な生活によって時計遺伝子の働きが狂うと、がんやうつ病などの病気リスクが高まることが懸念されます。喘息やリウマチのリスクも夜中に高まります。そこを狙ってピンポイントで薬を投与する時間治療は、それだけ効果が期待できるわけです」
ただ、時間治療は深夜に行われることが多く、深夜の医療スタッフの確保などの課題も残る。また、時間医療はすべての人が受診でわけではない。不規則な深夜勤務に従事している人はどうすればいいのか。
大戸教授「まず朝食をしっかり食べる。そして、陽の光を浴びて体内の細胞活動を活発化することです」
なんだか規則正しい生活を心がけましょうと言われているみたいだった。
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2012年4月23日放送「『からだの時計』が医療を変える」)