亀岡「轢殺傷事故車」所有者誰だ?無免許知ってて使わせた疑い

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   京都府亀岡市で無免許居眠り運転の少年(18)が集団登校中の児童の列に突っ込み、2人の死者、2人の意識不明の重体、6人に重軽傷を負わせた大事故で、少年の量刑はどのくらいになるのか。

父親「車で出かけたの知らなかった」

   自動車運転過失致死傷容疑で逮捕された少年は、高校時代の同級生2人(無免許運転幇助の容疑で逮捕)を軽乗用車に同乗させ、事故前夜の22日夜(2012年4月)から無免許で亀岡市内や京都市内を一晩中寝ずに走り回り、事故当時は「疲れて居眠り運転をしていた」と供述している。こんな形で轢かれ、亡くなった遺族の無念さは想像を絶する。7か月の胎児とともに亡くなった、引率していた保護者(26)の父親は、「娘の代わりに復讐ですね、それができれば…」と吐き捨てた。

   少年の父親が23日夜に取材に応じた。それによると、少年は暴走族グループに属し、2年前にバイクを無免許で運転して捕まったことがあり、父親が注意したら「2度と無免許では乗らない」と約束したという。定時制高校を半年でやめ、土木作業などのアルバイトをしたことがあったが、最近は働いていなかった。記者から「事故前夜、車で出かけたのは知らなかったのか」と問われた父親は「知りませんよ」と反発気味に答えた。

   マスコミは少年法との絡みで少年の名前はもちろん、車の所有者の名前も伝えていないが、所有者は少年が無免許と知っていながら使用を許していたのではないかという疑問が残る。車の所有者は父親とも受け取れるが、当然厳しく調べるべきだろう。

自動車運転過失致死傷の量刑は懲役5~7年

   田中喜代重弁護士は「少年の逮捕容疑である自動車運転過失致死傷の量刑は懲役5~7年。量刑が7年以下でいいのかという議論も今後出てくるのでは…」と見る。司会の赤江珠緒は「無免許でひと晩中危険運転していたわけですから、自動車運転過失致死傷より重い危険運転致死傷罪に当たると思いますけどね」と厳しい。スピードスケート金メダリストの清水宏保も「殺人事件として扱ってもらいたいという気持ちだ」と量刑の軽さに不満を漏らした。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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