京都「居眠り暴走事故」被害者の名前出ても加害者は出ない18歳

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無免許でも量刑変わらぬ矛盾

   軽乗用車は子どもたちの列に後ろから突っ込んだ。最後尾にいた付き添いの女性が真っ先にはねられ、車はブレーキも踏まず全員をなぎ倒して、住宅の石塀沿いにあった植え込みも蹴散らしてようやく止まった。救急車のほか、ドクターヘリ2機も出動したが、搬送は子どもたちが先になって、亡くなった女性は最後に救急車で運ばれたという。連絡でかけつけた夫も一緒に乗ったというから、かなりの時間が経っていたと思われる。7月に3人目の娘を出産予定だった。夫は「殺した男は生きているんですよ」とやり切れなさを口にしていた。通学中の長女も重傷を負っている。女性の父親は「悔しいやろな。 被害者の名前は出ても、18歳というだけで加害者の名前は出ない。人を殺したんですよ」

   自動車運転過失致死傷は、「7年以下の懲役・禁固または100万円以下の罰金」、同幇助(従犯)は「懲役・禁固6か月、罰金15万円以下」だ。今回はこれに「無免許」がつく。が、量刑は変わらないという。テリーが「おかしいと思いません? 免許持ってる人と一緒だ。なぜ危険運転にしない?」

   弁護士の菊地幸夫「危険運転だと刑が20年と重くなる。ただ、条件が必要で、無免許はそれに入っていない。議論はあるが…」

   テリー「オートマチックはだれでも乗れる。無免許は重罪にもなるんだという意識をもってもらわないと家族は納得できないでしょう」

   加藤「おかしい。無免許は危険運転でしょう」

   どんな対策をとって法令を整備しても、居眠りには勝てない。意識を持たせるには厳罰しかないのか。何とも空しい思いになる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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