「とくダネ!」といえば、不動の大黒柱である小倉智昭キャスターを中心に、おなじみのメンバーが周りを囲んで十年一日といった安定感がある。それでもコメンテイター陣などは、気づかないうちにけっこう入れ替わっているもの。とくに女性タレント、芸能人は取っ替え引っ替え、積極的に起用している「とくダネ!」ではある。いまや古株の真鍋かをりに高木美保、菊池桃子もいれば、かつては友近なども出ていた。
今春は、しょこたんこと中川翔子がオグラファミリーに加わった。番組に女性タレントが多く出ているとはいえ、彼女の言動やポジションを考えると、これはなかなかに異色の人選ではないか――と、一部で少々話題らしい。
温和・節約・KY(を気にする)
さてけさ(2012年4月24日)の番組では、今春の大卒新入社員(平成生まれであり、縮小、衰退、右肩下がりニッポンで育った)に密着する企画があり、彼らの特徴は「温和・節約・KY(を気にする)」であるなどと分析されていた。
コメントタイムになると、昭和60年生まれの新人コメンテイターが若者についてナナメ上からな感じで論評していた。「みなさん、マジメですね。不況を見てきたから、希望だけじゃなくて不安もたくさんあるからマジメで。そして平成生まれの方と話すとき、いつも思うのは、怒られるより、誉められて伸びるタイプが多い、んですかね」
ハタ目には我が道を行く感じなしょこたんも、最近の若者とのコミュニケーションには気を使わざるをえない、んですかね。
文
ボンド柳生