「御料牧場」牛乳からだけ放射性セシウムなぜ?
「週刊新潮」は巻頭で「宮内庁『御料牧場』牛乳から16ベクレル!」のセシウムが検出されたと報じている。その程度といってはならぬ。この牛乳は両陛下はもちろんのこと皇太子や秋篠宮一家も口にされるのだから「等閑視」してはならぬと書いている。
栃木県下の牛乳はすべて放射能不検出なのに、なぜ御料牧場で微量とはいえ検出されたのか。新潮は牧場を訪ねてみて驚いたという。宮内庁報道室は、乳牛の放牧を控え、飼料についても配合飼料を増やしているというのに、パドックで暢気に草を食む乳牛がいるではないか。天皇家の食卓を担う大膳課の料理人は、厨房に入る前には必ず入浴して体を清めることになっていて、御料牧場の乳牛もまた朝夕の搾乳の前に1日2回シャワーを浴びるそうである。
「天皇家に供される食べ物は、そこまで徹底し、あらゆる汚染を避けなくてはならないのです。この数値をどうとらえるかは別として、御料牧場の牛乳に放射性セシウムが含まれていたとすれば大事件です」(農政ジャーナリストの横田哲治)
天皇家を思う新潮の忠臣ぶりに頭が下がる。