高級品が売れてる! 純金製「端午の節句飾り」333万円

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   高級ブランド品の売れ行きが好調だという。景気がよくなったという話もないのになぜか――。売れているのは、百貨店を中心に有名ブランドのアクセサリーや時計で、なかでも高級時計は例年の3割増の売れ行きという。

百貨店の時計売り場繁盛

   松屋銀座店の販売促進課の担当者は、「去年まで内向きになっていたお客の心理が、ここへきて前へ向いて行こうという表れではないでしょうか。時計というアイテムはその象徴みたいなものなんです」という。

   正確に時を刻んでくれれば、時計など安物で結構という筆者には解せない理屈だが、こんな調査結果もある。内閣府の消費動向調査によると、消費者態度指数は昨年3月(2011年)から4月にかけて急落したが、今年に入って震災前の状態に回復してきたという。

   貴金属を扱う「ギンザタナカ銀座店」では、端午の節句(5月5日)用に売りに出した金製や銀製の兜が、子供や孫へのギフトとして売れているという。純金の兜と刀(大)セットで333万円だ。

世の中が不安だから自分や身内に投資

   消費動向に詳しい専門家は、東日本大震災から1年が経過し、溜まったストレスを発散しているのではと見る。それも背景にあるかもしれないが、はたしてそれだけなのか。意外にコメンテーターの発言が真実に近いのかも…。

   立花胡桃(作家)「私もこの間、子供の誕生日に金貨を買いましたよ。地震とか、年金もらえないとか、ミサイル発射とか、世の中が不安定で、自分の身に何が起きるか分からないので自分に投資したくなる」

   松尾貴史(タレント)「時計って、地震の際に身に付けたまま逃げられるということで買いたいアイテムになるのかなと思う。それに、地デジ対応でテレビも買ったし、パソコンも安くなった。そこでこっちの方へ行くのかという気がする」

   ストレス発散というよりも、大地震予測で散々煽られている昨今、個人でできる対策はすぐに換金できる高級品購入ということなのかもしれない。

文   モンブラン
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