高級ブランド品の売れ行きが好調だという。景気がよくなったという話もないのになぜか――。売れているのは、百貨店を中心に有名ブランドのアクセサリーや時計で、なかでも高級時計は例年の3割増の売れ行きという。
百貨店の時計売り場繁盛
松屋銀座店の販売促進課の担当者は、「去年まで内向きになっていたお客の心理が、ここへきて前へ向いて行こうという表れではないでしょうか。時計というアイテムはその象徴みたいなものなんです」という。
正確に時を刻んでくれれば、時計など安物で結構という筆者には解せない理屈だが、こんな調査結果もある。内閣府の消費動向調査によると、消費者態度指数は昨年3月(2011年)から4月にかけて急落したが、今年に入って震災前の状態に回復してきたという。
貴金属を扱う「ギンザタナカ銀座店」では、端午の節句(5月5日)用に売りに出した金製や銀製の兜が、子供や孫へのギフトとして売れているという。純金の兜と刀(大)セットで333万円だ。
文
モンブラン