キナ臭い土地買収バナシや、気が滅入る少子高齢化問題などの合間に、開幕まで100日に迫ったロンドン五輪の小ネタが小倉智昭キャスターによって取り上げられていた。「メダルを期待する日本の選手・チーム」を電通総研が調査したところ、オドロキの「異変」があったというのである。
期待ナンバー1はなでしこ。以下、内村航平、室伏広治、北島康介
問題の調査によると、1位がサッカーの「なでしこジャパン」で61%。僅差で体操の内村航平58%。以下、ハンマー投げの室伏広治、レスリングの吉田沙保里、競泳の北島康介ら10位までが発表され、画面に大写しになった。
「なにか気がつくことありません?」
目端が利くことで鳴らすオグラが共演者どもの眼力を試すように問いかけた。オグラにくらべれば、目が節アナのアナ連中は新入社員のように戸惑い、たじろぎ、まごつき、恥じらう。
そこで上司オグラは「柔道選手がいない」ことを鮮やかに指摘した。「お家芸柔道がみなさんの期待の種目に入ってないという意外さ」なんである。オグラの言うとおり、たしかに柔道選手は表に含まれておらず、これには節アナたちも「ホントウだあ」と感心しきり。
オグラはその後、「柔道は必ずメダルを取ってくれる」などとニッポンのお家芸をフォローしたが、その際、五輪ツウ・オグラがメダルを期待する具体的な選手名などはとくに明かされなかった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト