「原発停止は集団自殺」墓穴掘った仙谷脅し発言!政局は一気に倒閣モード

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   原発の再稼働問題が次期衆院選の大きな争点になりそうだ。きのう16日(2012年4月)、民主党の仙谷由人政調会長代行は名古屋市で講演して、「原発を直ちに止めた場合、ある意味、日本が集団自殺するようなことになる」と語った。関西電力大飯原発の再稼働を進める民主党政権の立場を改めて示した形だ。一方、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は再稼働は拙速だとして、きのうも「維新の会としてとことん徹底抗戦していく」と民主党との対決姿勢を鮮明にした。

いまこそ冷静な議論が必要なのに…

   司会のみのもんたが仙谷の集団自殺発言を「過激な言葉ですねえ」とコメンテーターの杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)に感想を求める。杉尾は「すごく感情的な言葉だ。冷静に議論が必要な時なのに、国民に対する脅しだ」と批判する。

   内野雅一(毎日新聞編集委員)も「福島原発の事故以来、電力を節約しながらどう使うか、経済活動や生活のあり方を模索している時に、それを否定するような発言。国民を愚弄している」と憤る。大飯原発の地元、福井県出身の三屋裕子(スポーツプロデュサー)は「感情論で語ってはいけないのに、政治家が感情を逆なでするようなことをいう」と憮然としている。

橋下市長の「徹底抗戦」に「受けて立つ」(輿石東民主党幹事長)

   大飯原発の再稼働へ突き進む政府・民主党にとって、橋下発言は大きな壁だ。輿石東民主党幹事長は「民主党政権でだめだから倒すというのなら、受けて立つ」と強気な発言をしたが、党内には「この問題を争点にして維新の会と戦うのは厳しい」という声もある。再稼働の安全性や必要性について不安や疑問のある中、人気の高い橋下を敵に回すのは分の悪い話という見方だ。

   こうした状況を説明しながら、アナウンサーの井上貴博は「原発の安全性や電力政策の議論が置き去りにされていないか」と問題を投げかける。これにこたえるように、杉尾も「完全に政局になってきた」といい、内野も「脅しやら、けんか腰やらギスギスした議論ばかりで、国民の立場に立った議論がない」と苦言を呈した。

   原発のあり方を選挙で問うことはいいとしても、重要課題が「政争の具」となり、感情論に流されるのは不幸なことだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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