間もなく「原発ゼロ」電力不足演出で全国一斉再稼働への思惑

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   枝野幸男経済産業相は関西電力大飯原発の再稼働について、国内で1基だけ稼働している北海道電力泊原発3号機が5月5日(2012年)に定期検査で運転を止めると、「5月6日から国内で稼働する原発は一瞬ゼロになる」と語った。同時に、「大飯原発が再稼働しなければ、夏の電力ピーク時にはこれまでの約2割の電力不足が起こり、電力料金値上げのお願いをしなければならなくなる」とも語っている。

橋下大阪市長「民主党に反対する」

   大飯再稼働を急ぐ野田内閣に対して、橋下大阪市長は民主党政権打倒を言い、京都府の山田啓二知事は「誰が安全を確認したのか疑問が残る」と憤懣やるかたなしといった感じだ。諸葛宗男・東大特任教授は「最終的な判断は、本来ならば原子力安全委員会に委ねられるはずですが、今回はそうなってはいません。安全委員会には原子力の安全に関する事項について企画し、審議し、および決定することと原子力基本法には明記されています。もしまた事故が起きれば、電源や大量の水が必要となりますが、誰がどうやって、どこからそれらのものを確保するのか。(大飯原発再稼働のための)暫定的な安全基準では決められていません」

   司会のみのもんた「第1次ストレステストだけでは安全は確認できないと言っている原子力安全委員会の班目春樹委員長は、複雑な思いを抱いているでしょうね」

   「原発ゼロ」回避で大飯原発再稼働を急いでいた野田内閣が、ここに来て「ゼロやむなし」に方針転換したのは、電力不足を演出することで、大飯原発だけでなく、最も再稼働したい東京電力・柏崎刈羽原発も動かそうというという思惑が働いているからではないのか。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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