金正日路線に乗って「自動操縦」
こうした北朝鮮の動きを平岩俊司・関西学院大教授は、「金正日時代に準備されたことを粛々と行っている。ロシアの専門家は『自動操縦』といった。正恩は操縦席に座っている。飛んでる時は問題ないが、離着陸のときだけ真価が問われる」と、短期的には安定していると見る。平岩教授は「瀬戸際というより詰め将棋」といった。過去のミサイル打ち上げで、米が送り続けた誤ったメッセージが、「核実験をやっても米は交渉に乗ってくる」という北の判断を生んだというのだ。しかし、他の選択肢があっただろうか。
北朝鮮は13日に最高人民会議、15日に金日成生誕100周年の祝賀を迎える。ミサイルは失敗したが、次は核実験か。いや、失敗をカバーしようとして、いよいよ急ぐかもしれない。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2012年4月12日放送「『ミサイル』発射 北朝鮮で何が」)