木嶋佳苗「死刑判決」3件とも殺人認定―異例の「全面否認100日公判」

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   きょう13日(2012年4月)は「スッキリ!!」 には厄日だったか。放送スタート直後は北朝鮮のミサイル発射失敗のニュースでドタバタになったが、幕切れも大慌てした。放送時間が10時25分までなので、10時に開廷した木嶋佳苗被告の判決公判の様子が次々と飛び込んできたのだ。報道センターから下川美奈アナが担当した。男性3人に結婚話などで金を貢がせたうえ殺害したとして、殺人罪などで埼玉地裁で裁かれていた木嶋の判決公判には、傍聴券を求めて1330人が並んだ。

間接証拠だけで「死刑か無罪」の裁判員判断

   とにかく直接の証拠というものがない。3人の男性はいずれも練炭による中毒死で、木嶋被も練炭を購入ししているが同じものとはかぎらない。いずれの男性も最後に木嶋と会ってはいる。だが、木嶋は「殺害していません」、弁護士は「自殺や失火だ」と無罪を主張していた。プロの法律家でも判断が難しいといわれるこうした状況に、裁判員がどう結論を出すか。

   元東京高検検事で裁判員裁判の創設にも関わった高井康行弁護士は、「この結果は、裁判員裁判そのものがうまく定着するかどうかもかかっているといっても過言ではない」といっていた。ポイントは、関係証拠を裁判員がどう評価するか。合理的な疑いをどう考えるか。間接証拠だけで死刑か無罪かを決めるという重圧にどう向き合うかだと高井氏は話す。

   午前10時2分、埼玉地裁のカメラに記者が写った。1人目の女性記者は「開廷しました」。すぐ次に男性記者が走って来て「裁判長は『理由を先に述べます』と言って判決の主文を後回しにしました」と息を切らして伝える。厳しい判決では主文は最後になる。記者が法廷の様子を話し始めると、3人目の女性記者が走り込んで来た。判決かと見ていると、「裁判長の読み上げが続いています。木嶋被告はじっと聞き入っています」。次の記者はなかなか出てこない。

文   ヤンヤン
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