「金正恩」第1書記と総書記どこが違うの?金正日の称号は永久欠番

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   北朝鮮の最高指導者、金正恩の肩書は「総書記」ではなく「第1書記」だった。総書記は父親の故金正日の称号として、プロ野球でいう「永久欠番」となる。きのう11日(2012年4月)に開かれた朝鮮労働党代表者会で決まった。司会のみのもんたがゲストのコリア・レポート編集長の辺真一に聞く。「総書記と第1書記とどう違うのですか」

国防委員長兼任で「3冠王」だけど、なんと彼には「資格なかった!」

   辺編集長は「基本的には(総書記も第1書記)同じ意味です。名称を変えただけ。金日成主席を永遠の主席として、金正日が主席とならなかったのと同じですね」とみる。総書記でなくても、党のトップであることには変わりない。多くの人が総書記就任と見ていただけに、予想外との声もあったが、第1書記は旧ソ連のフルシチョフがそうだったように、東ヨーロッパの共産党ではトップの肩書としているところが少なくない。あえて、父親と同じ肩書を使わず忠孝を尽くしたとの見方もある。

   これで、軍の最高司令官である金正恩は党のトップも占めたことになるが、北朝鮮の「3冠王」になるには、もうひとつ、国家の最高指導者である国防委員長のポストが必要だ。ゲストの軍事ジャーナリストの恵谷治は「国防委員長は国家を代表する立場。外国の要人と会うには欠かせない肩書だ」という。金正日が小泉純一郎元首相と会った時も国防委員長としてだった。

   しかし、辺によれば、これには問題があるという。国防委員長は13日の最高人民会議(国会に相当)で決まるが、金正恩は代議員(国会議員に相当)ではないので、本来会議に出席する資格もない。代議員でもないのに就任するとすれば、超法規的な措置が必要になる。金正日は死の直前に、金正恩を1年以内に指導者に就けるよう遺訓で指示しているが、果たして「3冠王」になれるかどうか。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト