ダルビッシュ有投手(25)がきのう10日(2012年4月)、メジャー公式戦に初登板した。けさのスポーツ紙は一斉に2ページ展開などで伝えたが、中身は「ほろ苦デビュー」。そのせいか、「スッキリ!!」の扱いは何とも中途半端なことになった。むしろ、きのうの「前触れ報道」の方が派手で、番組トップでファンの熱狂ぶりを伝えたが、試合が始まった直後のニュースで「イチローのヒット、川崎への押し出し四球などで、2回までに5失点」と速報した後はコメントすらなしだった。
「あれが一番よかった。帽子を取ってたらたいしたことない」
で、けさはどんな扱いかと楽しみ(?) にしていたら、3番ネタだった。試合はさすが強力レンジャーズ打線がマリナーズを打ち崩し、11対5で圧勝。ダルも6回途中まで投げて初白星をあげた。だが、イチローには3安打、川崎も1四球1安打といいとこなし。
試合後の会見では、「体が勝負にいきたくて精神とアンバランスだった」と話した。イチローについても「すごい選手だということもあるし、こっちが綱渡りの投球だったので、だれに対しても打たれて当然だった」といった。 つまりは、抑える時は抑えるぞということか。
そのイチローはダルが6回降板したときの様子を褒めた。マウンドを降りるダルに、地元ファンは盛大な拍手を送ったのだったが、ダルはそれに応えなかった。
「帽子をとらなかった姿はすごくよかった。この内容では、というプライドが見えた。あそこで帽子を取っていたらたいしたことはないとおもったかも。あれだけ歓声を浴びて、グッと内に秘めているものがあったはず。あれが一番よかった」
ダル自身は「あんなピッチングで称えてくれたので、申しわけないと思った」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト