「保身に走る」 警察官と不祥事連発の関係

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   警察官の不祥事が止まらない。

   警察のトップ、片桐裕警察庁長官が9日(2012年4月)、警察官を取り締まる全国の首席監察官を招集し危機感を共有するよう注意を促したこの日にも、とんでもない不祥事が全国で相次ぎ発覚した。

「セーラー服おじさん」は警察官だった

   何故こんなにも警察官が弛緩してしまったのか。取り上げた『モーニングバード』で「警察だけでない」という意見も……

   まずは東京・武蔵野市で有名だった変態おじさん。住民が「セーラー服おじさんと呼ばれる人が出没するという話をお巡りさんから言われました」という、そのセーラー服おじさんが逮捕された。

   調べたところ、事件当時は八王子・南大沢署交通課に勤務していた塚田和哉容疑者(37)で、帰宅途中の女子高生の前に立ちはだかりスカートを持ちあげて下着をつけていない下半身を露出した疑い。塚田は容疑を認めており「他にも何回かやった」と自供しているという。

   岡山では、県警警部補の小寺誠一容疑者と元暴力団組長の笠原忠行容疑者が共謀し、小寺容疑者の部下だった女性警察官の車を傷つけたとして送検されている。

元警視「国民守る感覚が薄れた」

   広島県警でも、58歳の警察官が酒を飲んだ状態で車を運転、バス停に止まっていた路線バスに追突し、酒気帯び運転の疑いで逮捕された。この日は非番で、近くで缶ビールを飲んだと話している。

   さらに兵庫県警の巡査長(27)は、酒を飲んで列車で帰る途中、捜査資料に入ったカバンを紛失した。その後駅のホームに放置されたカバンを駅員が発見したという。

   多発する警察官の不祥事について江藤史朗・元警視庁警視は「頭でっかちの警察官が増え、保身に走るようになったために上司が部下を把握できず組織が弱体化した。その一方で、国民を守る感覚が薄れ、不祥事を隠ぺいするようになった」と指摘する。

   スタジオでは、司会の羽鳥慎一が「ここまで来ると、怒りよりも大丈夫なのかなって…」。これに呼応してサンデープロジェクトの司会を10年以上勤めたという宮田佳代子が「日本全体が大丈夫かなという気がする。警察だけではなくてあると思う」と。

   何を宮田が言いたかったのか?すぐ頭に飛び込んできたのは、弛緩状態が目立つ民主党政権の「日本はこれで大丈夫か」という体たらく……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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