「オフィスに置き菓子」急成長 東日本大震災との関係

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   置き菓子ビジネスが急増中という。置き薬は古くから富山の薬売りで知られるが、薬ではなくお菓子だ。今や年商41億円に成長している。今朝(2012年4月10日)の「朝ズバ!目のつけドコロ」で取り上げた。取材キャスターの岡安弥生が報告した。

   「よーく、みてくださいよ。いいですか。全国のオフィスに13万台ですよ。昔は越中富山の薬売りなんて、言いましたけどね」と司会のみのもんた。

食べたら料金を入れるシステム

   東京都内にある情報通信会社のオフィス。休憩室に入って来た社員がテーブルの上のケースからお菓子を取り出し、100円玉を投入口に入れる。大手菓子メーカーの江崎グリコがオフィス向けに展開している「置き菓子 オフィスグリコ」。

   利用者は自分の食べたい菓子を選び、料金を入れるシステム。せんべいやビスケット、チョコレートの類で、どれでも1つ100円。週に1度補充され、定期的に商品の入れ替えがある。

   利用者の男性社員は「ちょっとお腹がすいた時にすごく助かります」。別の社員も「外に出ていったりすると、時間がかかるので」

   グリコでは13年前にこのビジネスをスタートさせた。現在、全国で設置数13万件。急成長するきっかけになったのは、2011年3月に起きた東日本大震災。首都圏では帰宅困難者があふれ、コンビニやスーパーから食料品がなくなり、ひもじい思いをした人が多かったが、置き菓子を取り入れていた企業から「食事の代わりとして役立った」「急場をしのげた」と感謝されたという、それが評判になって、防災備蓄の代替として問い合わせが増えてきたそうだ。

置き飲料も

   置き菓子だけでなく、置き飲料もある。小型の冷蔵庫を無料で貸し出し、低価格の缶飲料やペットボトルを入れて置く。こちらも毎月100件前後増えているという。

   東京都では先月(3月)帰宅困難者対策条例が可決されたが、企業に対し3日分の飲料水、食料などの備蓄を求めている。こういったことも置き菓子ビジネスの追い風となっているようだ。

   岡安によれば、取り入れる企業のメリットは(1)導入費用が不要(2)福利厚生になる(3)業者が商品を取り替えるので賞味期限切れの心配なく食料備蓄になる、などの点だ。

   コメンテーターの三屋裕子(スポーツプロデュサー)「残業で小腹が空いたときにいいみたいですよ」。みの「熱燗とか水割りはないの」

   ちなみに、利用者の男女比率は7対3で男性の方が多いそうだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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