『石原新党』構想とやらの動きをめぐって石原都知事の水面下の動きが活発化していると『モーニングバード』(2012年4月9日)が取り上げた。
とはいえ、一向にらちがあかない新党構想の行方にスタジオ内はイライラムードも。そんななかで、都知事の息子で、この日のコメンテーター担当の石原良純はオヤジをあげたり下げたり、やや戸惑いも……
ワシントンの桜祭りパレードに出席
声はすれども姿が見えない石原新党構想。報道陣の取材に火が付いたのは3月23日の石原会見だった。ワシントンで開かれる桜祭りのパレードに出席するために4月12日から19日までの8日間訪米するのに気を良くし、つい口が滑ったのか「大いに物議を醸してこようと思う」と発言した。
今度こそ新党構想の発表?と憶測が飛んだ。さらに4月4には大阪維新の会の橋下大阪市長と密談したのに続いて2日後の6日には『国民新党』を追い出された亀井静香前代表や『立ち上がれ日本』の平沼赳夫代表とやはり都内で会合を。
石原は6日の会見では、記者から「訪米の途中で新党について発表するとの報道があるが?」と聞かれ、「あそ、じゃあなたワシントンにいらっしゃいよ。自分の身で聞き質したらいいじゃない」とそっけない答えを返した。
「東京で言ってくれれば…」
スタジオでは息子が「だったら、東京で言ってくれればいいじゃない。ワシントンでと、思わせぶりなことを言っておいて……」とオヤジ批判を。
ところが、コメンテーターの青木理(元共同通信記者)が「お父さんは最後にもう一度耳目を引くことをしたいんですかね」とやや皮肉のはいった質問には、「耳目を引くというんじゃなくて、このままでは(日本の政治は)いけないという思いが多分あると思う」と。
さらに息子は「変わらなければいけないという閉塞感がものすごくあるのでしょう。これだけ注目されるのは偉いですね。頭が下がりますよ。ただ、ちょっと前ならもっと元気があったし、もっと迫力があった」。
最後に青木が「消費税にしても原発にしても石原さん、亀井さん、橋下さんは立場が違うし、物議を醸しているだけじゃないかと思うんですが……」とズバリ本音の疑問にも「いいんじゃないですか」。