本性現した野田内閣「大飯原発再稼働、地元同意なくても可能」

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   停止中の関西電力大飯原発3、4号機を再稼働させるための暫定安全基準が5日(2012年4月)にまとまり、この日の夜に開かれた野田首相ら4閣僚の会合であっさり了承された。午後6時に開かれた会合の冒頭で、野田首相は「枝野大臣から判断基準案についてのご報告を受けまして、改めて4大臣で納得のいくまで徹底的な議論をさせていただきたい」と切り出したが、安全基準の中身はお座なりなものだった。「納得のいくまでの徹底議論」は1時間43分で終わった。

ドロ縄安全基準に「もう政権も持たない」(橋下市長)

   専門家は「そもそも福島原発の破損・破壊にいたった原因がまだつかめないのに、初めから『合格』ありきの作文だ」と酷評する。当然、泥縄の「即席安全基準」に周辺自治体も反発を強めている。滋賀県の嘉田由紀子知事は「いま見切り発車を政府がしなければならない理由を国民に示して下さい」と憮然とした表情で語り、京都府の山田啓二知事も「専門家による委員会でそうした基準が適切かどうか伺うことになる」と納得しない。

   関西電力の筆頭株主である大阪市の橋下市長は、「ほんとに危険。もう政権も持たないと思う。誰が考えてもわかる。2日前に暫定的な安全基準を保安院というなくなる組織に作らせて、誰がチェックしたかも分からない。絶対にそのプロセスは間違っていますよ」と吠えた。

藤村官房長官「法律では必要ない」と」開き直り

   司会の羽鳥慎一が「だいたい安全基準に暫定というのはおかしいですよ」と指摘すると、飛び入り出演しテレビ朝日社会部記者の松井康真が「5日の午後6時までは『暫定』の文字が付いていたが、午後6時以降取り外された」という。

   大飯原発で万一事故が起きた時の現場の司令所をどこに置くかさえ決まっていないうえ、『地元』がどこを指すのかさえ政府は言わない。 そんな体たらくにもかかわらず、藤村官房長官は「地元の同意は法律では必要ないとされている。同意なくても政治判断で(再稼働を)進めるはできる」と言ってのけた。これは驚いた! 地元がやめてくれといっているのに、中央政府の強権で再稼働させるということか。この政権がどこを向いているか、もうはっきり分かった!

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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