「行方不明捜査」着手は届け出の半分以下
兵庫県警は対応が適切だったどうか内部調査を行っているというが、根拠もなく「事件性がない」と判断した対応に瑕疵があったことは明らかだ。警察庁によると、届け出があった行方不明者数(2010年)は8万665件。このうち「事件性あり」と捜査が着手されたのは46%、54%は家出などの扱いで捜査されていない。
司会の羽鳥慎一が皮肉をこめて、「これを見ると事件性が認められるハードルって高いんですかね」話し、作家の吉永みち子はこう批判する。
「昔から、警察に相談に行っても、『事件が起きてから来なさい』という対応しかしてくれなかった。ならば私たちに『捜査権くれよ』となっちゃう。自分たちの仕事を増やしたくないという体質があるなら、警察庁が指導して改善しないと今回のようなことがボロボロ出てきますよ」
それとも、上が適当にやっている時代を反映し、上意下達が効かなくなっているのか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト