売電・節電組み合わせた新市場で電力平準化
そこで大阪市は大飯原発再稼働に関し8つの条件を出した。ポイントは「絶対に事故を起こさない」「万一事故が起きても大丈夫」「放置されたままの使用済み核燃料の処理」「原発なしではどうしても電力不足になる場合の対応」などだ。しかし、この4つのポイントだけでも実行するには相当な時間がかかる。その間、電力供給をどうするのか。
古賀によると、今夏の需要ピークに合わせて新しい電力市場を作る計画で、キーワードは電力の平準化。現在、電力会社は需要のピークに合わせて設備を作っているが、企業の自家発電などの売電や節電を組み合わせた市場をつくり、需要の平準化を図るという構想だ。それでも不足する場合を想定し、きめ細かなピンポイントによる電力使用制限令の発動も用意しておくという。
詳しい内容はこれから詰めるようだが、古賀は「今週中に作るという政府の暫定安全基準は骨抜きと同じ。いま原発を再稼働させると何も変わらない。昔の安全神話が復活してすべての原発が動き、福島の教訓は生かされなくなる」と警鐘を鳴らす。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト