南海トラフ最悪想定―M9地震後2分で35メートル津波

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   内閣府が設置した「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の第1次報告想像以上の被害だった。井上貴博リポーターによると、「被害は10県153市町村に及び、いずれも震度7以上の地震が起こり20メートル以上の津波に襲われる可能性が高いとしています」という。

「揺れてるうちに逃げないと間に合わない」

   井上「東日本大震災の教訓を踏まえて、内閣府はそれまでの駿河湾から高知県沖にかけての約6万平方キロとしていた震源域を、東は富士川河口断層帯から西は日向灘南西部までの約11万平方キロに拡大し、地震の規模もマグニチュード9クラスを想定しました」

   検討会座長の阿部勝征・東大名誉教授は「津波は2、3分で到達するので、揺れている間に避難しないと間に合わない」という。最大34.4メートルの津波が予想される高知県黒潮町の住民は、「間に合わない。この町は高台が少ないので、どこに逃げればいいのか分からない」と不安な表情を浮かべる。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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