番組冒頭から消費税、電気料金、原油(ガソリン)と、「上がる」三役そろい踏み。なかでも「義務の値上げ」画策のかたわら、公的資金による約1兆円の支援を求める東京電力への批判は止むことがない。
社長「民間として将来しっかりやっていく」
「いいですね。燃料費高くなったら電気代上げて、会社が危ないから税金1兆円くださいって。すごいですね」
日頃、さわやかおだやか路線の羽鳥慎一キャスターも東電問題には嫌悪感丸出しの皮肉な口調である。
結局、あれやこれや累計3兆円以上が国から東電に投入され、実質国有化されるという。ただ、東電側は国の支配よりはみずからの「民間力」に恃むところ大らしく、東電社長はきのう29日(2012年3月)に「正すべきところは正すが、民間としての活力は発揮して、将来に向けてしっかりやっていく」などと発言したという。
すると今度は井口成人リポーターが憤懣やる方ないといった調子で、声を張り上げた。「この(社長の)言葉を聞いて、ホントにダメなんだなと思いました。この人たちはいまでもぬるま湯のなかにいるんだと。「『民間として』というなら、税金、資金投入を求めないでください」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト