「あなたは18歳未満ですか」と画面に表示され、「はい」をオスと、「会員登録されました。登録料9万8000円を支払って下さい」といきなり画面で請求される。子供の携帯電話でトラブルが相次いでいる。
フィルタリングすり抜ける巧妙手口
大竹真リポーターがこう解説する。「8月と3月に多発しています。8月は夏休み、3月は新入学をきっかけに子供に携帯を持たせる親が増えていることが原因のようです。この3月だけでも、すでに百数十件のトラブルが起きています。
その手口ですが、最も多いのが架空請求で全体の2割近くにもなっています」
子供の携帯トラブル相談センター「東京こどもネット・ケータイヘルプデスク(こたエール)」の宮沢八重さんは、「これまでの架空請求額の最高は200万円。小学生が悪戯心でアダルトサイトにアクセスして10万円の架空請求が来たという例もあります」と高額化しているという。
司会の加藤浩次「親が24時間、子供に付きっきりになるのは難しい。トラブル防止の秘策はあるのだろうか」
大竹「子供にふさわしくないサイトへのアクセスを遮断するフィルタリングというシステムを、各携帯電話会社は用意しています。しかし、最近ではこのフィルタリングをすり抜けて架空請求される例が増加しています」
ITライターの三上洋氏は「有害サイトであるかどうかは、民間の調査会社がリサーチしてリストアップしている。でも、リサーチからリストアップまでタイムラグがあり、その間に子供に架空請求が行われてしまう」と話す。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト