きょう30日(2012年3月)、野田内閣は消費増税法案の国会提出を閣議決定した。連立相手の国民新党の亀井静香代表は法案に反対し、「連立離脱」方針を決めているが、国民新党から入閣している自見庄三郎金融・郵政改革担当相は閣議署名し、下地幹郎幹事長らも離脱ノーという。はてさて、国民新党はどこへ行くのか。また、連立離脱された野田内閣は持つのか―。
旗振っても同調議員1人。石原新党の展望もなし
亀井代表は「消費税は上げないというのが国民との約束だ。守れなければ、連立を離脱するしかない」と繰り返している。代表に同調するのは亀井亜紀子政調会長だけで、他の6議員は離脱反対だ。亀井はけさも野田首相と会談したが、状況は変わらなかった。
数からいえば、2人の亀井VS 6人ということだが、代表が少数派になっているのだからややこしい。その亀井代表は「地獄に堕ちるだけだよ」とうそぶく。
笠井信輔アナ「議員が代表の言うことを聞かない」
司会の小倉智昭「代表が取り残されるの?」
解説に出てきた共同通信の田﨑史郎氏も「よくわからないが、亀井氏は郵政法案についての公明党の動きで、国民新党の役割がなくなると焦っている」と話す。亀井の視線の先には石原新党があるが、石原都知事ら多くは増税論者だ。これも展望が開けているとはいえない。
野田首相ニンマリ…シナリオ通りの「消費増税政局」
むしろ、増税では法案採決が焦点になる。民主党の小沢一郎氏はきのう、野田首相の手法を「私より強引で剛腕」と批判し、 「厳しい場面になる」と脅しをかけた。ただ、下手をすると解散もありうるわけで、小沢派はこれが怖い。小沢に近い輿石幹事長は「採決で造反は処分する」と言っているから、これまたややこしい。
深澤真紀(コラムニスト)「国民が応援しようというのを野田さんが無視しているようで、気持ちがわからない」
田崎「野田さんは使命感もって正しいことをやっていれば、局面が変わるとずっと言っている」
小倉「反対している人たちは選挙を考えているからでしょう」
田崎「調査でも悲惨な結果がでているので、選挙恐怖症がある」
小倉「きょうの新聞でも増税が通らないと国債の格付けが下がるなんて出ていた」
ショーン・ マクアードル川上(経営コンサルタント)「それが大きい。財政の健全化に政治決断しないといけない」
小倉「こんなもめ事をやってる間に、消費税を上げやすくするベースをつくるべきだったと思うんですが…」