猫の五輪マラソン代表―カンボジア人どう見ているか?

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   お笑い芸人の猫ひろし(34)がカンボジアの男子マラソンの代表としてロンドン五輪へ出場することが決まった。国籍を変更してまで五輪をめざしたことに賛否両論あるが、本人は「いろいろな意見があると思いますが、一生懸命練習して最後まで頑張りたい」と語っている。「スッキリ!!」は中継で結びながら猫の喜びの表情を伝えた。

「日本人には一生戻らない。国籍はもうこのまま」

   司会の加藤浩次が猫に呼びかける。「やりましたねえ」

   猫「本当に、今でも信じられないです」

   加藤「開会式でやろうとしているギャグ、ありますか」

   猫「まだ4か月ありますから、その時までにギャグの力を付けていきたいと思っています」

   キャスターのテリー伊藤は叱咤激励するように、「カンボジアの人に感謝しないとね。日本の3選手に負けないつもりで、2時間10分台を出しなさい」

   これに猫は「えーっ、10分!」という表情で「わかりました。選んで良かったといわれるように頑張ります」といまひとつ頼りない。

   テリー伊藤「そして、もう日本人に戻ってきちゃダメだよ」

   猫「はい。国籍はもうそのままのつもりでやってきます」

   「カンボジアから五輪出場」のきっかけは2010年12月に行われたカンボジアでのハーフマラソン。そこで3位に入賞し、カンボジア側から「国籍変更して五輪に挑戦しないか」と打診されたという。家族と相談して、妻と娘は日本国籍のままということで、去年11月にカンボジア国籍を取得した。

   問題はマラソンの記録だが、今年2月(2012年)の別大毎日マラソンで2時間30分26秒の自己ベストを出し、カンボジアのライバル選手の記録を上回った。08年のマラソン初挑戦の時は3時間48分57秒だったので、4年間で約1時間20分縮めたことになる。こうした努力が認められたようだ。

「自国の選手が出場できず悲しい。でも頑張って」

   猫の五輪出場をカンボジアの人たちはどう思っているのか。リポーターの阿部祐二が日本で暮らすカンボジア出身者に聞くと、カンボジアの選手が出場できなくて悲しいという声もあったが、頑張ってほしいと歓迎する声が多かった。

   国籍変更について、コメンテーターの菊地幸夫(弁護士)は「今はボーダーレスの時代、純粋にアスリートとして応援したいですね」

   加藤も「サッカーのW杯だって、こんな例はありますからね」という。

   猫のコーチによると、今後の練習で2時間20分ぐらいまではいけるのではないかという。北京五輪の記録からすると、35位~39位ぐらいだ。本番に向けて、1か月に1000キロ走るハードトレーニングに取り組むそうだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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