巨人「新人獲得裏金」の話題なぜか素通り―メニューにはナベツネ写真とコメント

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「いや~、いよいよ来ましたね、プロ野球の開幕が」

   番組冒頭の挨拶で、羽鳥慎一キャスターがなんの脈絡もなく言う。元高校球児で日本テレビ出身の羽鳥は、来週に迫ったプロ野球の開幕が待ちきれないというのだ。「センバツもはじまったし、野球ファンに春が来ちゃったな」とコメンテイターの長嶋『ジュニア』一茂が応じる。

   この2人の「巨人」人脈のほか、赤江珠緒キャスターもたしか昔、高校野球の取材をしていたとかで、この番組には意外と元野球関係者、野球好きが多いのかもだ。

配慮か遠慮か、それともいまやプロ野球に話題性なし?

   もっとも、番組そのものは特段、野球に夢中とは思えないし、最近某新聞が熱心に暴いている「巨人の闇」にいたっては、まるで無関心のようだ。球界の闇紳士こと大読売巨人軍が過去のアマチュア選手獲得に際して、裏金と言って差し支えないような黒いカネの授受を含む、およそ公正とは言いがたい手法を取っていたと報じられた一件である。

   今朝(2012年3月23日)は、ニュース系情報をまとめて紹介する「ニュースアップ」のなかで、一覧見出し(メニュー)に、一連の問題について「堂々と法廷で決着をつける」という渡辺恒雄球団会長の写真とコメントが載っており、今日の出演者のコメントを視聴者的に期待したものだった。しかし、結局番組内で取り上げられることはなかった。「巨人」は「家電の値下がり」などに押されて、ボツである。

   これは大巨人軍への配慮、遠慮なのか、さわやかで明るい朝にふさわしくない話題だからなのか、それともいまや巨人の注目度や社会的価値も低下し、某新聞が考えるほど「いま知っておきたい、世の中の出来事」ではなくなってしまったのだろうか。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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