京都市動物園で人工保育中のニシゴリラの赤ちゃんは来月(2012年4月)で生後4か月を迎える。母親のゲンキはここの動物園生まれ、父親のモモタロウは上野動物園生まれで、「赤ちゃんゴリラは日本の動物園で生まれたゴリラ同士の初めての子供です。でも、生後5日目にグッタリしていろところを飼育員が発見。ゲンキは母乳が出ないので人工保育に踏み切りました」と大竹真レポーターが伝える。
早く親の元に返してやりたい
釜鳴宏枝飼育員は「本当は人工飼育はやりたくなかった。人間の手で育てられたゴリラは、自分も人間と勘違いしてしまうからです」と話す。
人工保育器の倍の大きさのカーペットで内張した保育箱の中で、赤ちゃんゴリラは母ゴリラの体毛に似た黒色のフリース生地をしっかりと握りしめ、安心したようにすやすや寝ている。大竹「ミルクは一気飲みで、離乳準備のための野菜や果物の汁を口に付けてあげると、ペチャペチャとなめていました」
両親の元に戻す準備も始まっている。両親が外で遊んでいるときに檻に入り込み、親のにおいが付いた藁や器具に触らせるのだ。司会の加藤浩次は「親が拒否したら、子供は親の元へは戻れないわけでしょう。今後はどういう段階を踏んでいくの」と聞く。
大竹「子供の方から拒否を示す場合もあるそうです。ですから、時間をかけてゆっくりと馴らしていくと動物園は語っています」
コメンテーターのはるな愛(タレント)は「私も子供のレッサーパンダを育て、親の元に返したことがあるけど、本当に大変。親に馴らさせるためには時間がかかるし、あれこれ工夫して骨が折れる。この赤ちゃんゴリラもこれからが大変」と語った。西アフリカの熱帯雨林に生息するニシゴリラは絶滅の危機にひんしており、日本では22頭が飼育されている。