被災者「とりあえずお金必要と安値で売り出し」
沿岸部への懸念は東北だけではなかった。マップでみると、東海、 東南海地震の影響がいわれる茨城、千葉、神奈川から伊豆、静岡、愛知と軒並みの下落だ。多少の上昇を示すところは高台で、安全が金額になっていることがわかる。たとえば静岡・沼津市内浦重須地区には150年前の大津波の記録がある。東日本大震災を見て、地域全体の高台移転という話が持ち上がっていた。8割 の住民が賛成だという。ここには鉄骨で作った緊急避難タワーもあるが、東日本大震災の津波映像に誰もが不安を抱いた。移住候補地はみかん畑だ。
司会の小倉智昭「震災から2か月後には、不動産、中古のプレハブ資材、中古の自動車が高くて買えない、バブルになってるといってたが、やはり価格に出ましたね」
深澤真紀(コラムニスト)「お気の毒ですよね。売りたい土地は安く、買いたい土地は高い。何らかの公的措置が必要でしょう。伊豆の例のように予防もできたらいい」
小倉「原発被害の地域は国が一括買い上げもありうるが、津波の地区ではそんな話はない」
ショーン・ マクアードル川上(経営コンサルタント)「お金のある人が買ってしまうとますます格差が開く。国が何らかの形で入らないと大変なことになる」
笠井信輔アナ「被災して更地になっているところも売られている。不動産屋が買い取っているので当然安い値段だが、被災者はそれでもありがたいといってる。とりあえずお金が必要だからと」
中野美奈子アナ「仙台へ移る友人がいるが、家が見つからないと言ってる」
小倉「若林区で津波を逃れたところは、地震で家の中はぐちゃぐちゃ。救援物資ももらえなかった。それが下落したら踏んだり蹴ったりだ」
ショーン「開発特区にして、区画整理と土地開発を国と自治体が一緒にやらないといけない」
小倉「政府のやることが後手後手。お気の毒です」