個人予約が22日(2012年3月)にスタートし、東京スカイツリー周辺はオープン秒読みに入った。予約を受け付ける東京・足立区の東武トラベルの店には、午前10時の開店前から長い行列ができ、インターネットでの予約はこの日だけで1万6524件もあった。
新潟県弥彦村は「634メートルで村おこし」
スカイツリーのオープンにあやかろうという商売も忙しい。商店街が考えたのがスカイツリーの高さ634メートルをもじった「ムサシ」。メガネ店はメガネを新タワー記念超特価6340円を売り出し、レンタル自転車店は5時間634円、貴金属店はスカイツリーをあしらった記念の純金製小判を173グラム163万4000円で63枚限定販売している。
東京・港区のホテル内レストランは高さ63.4センチのジャンボスカイパフェを1634円で売っている。日本相撲協会も両国国技館で行われる大相撲5月場所で、2階イスB席のチケットを通常4700円のところを634円に値下げ、約2000枚販売するという。
あやかり組の極め付きは新潟県弥彦村。弥彦山がスカイツリーと同じ標高634メートルだというので、あやかり村おこしを始めた。頂上からはスカイツリーとは違った、夏には緑一色のコシヒカリの田圃が眺望できると宣伝していて、5月28、29日には浅草で特産品を販売する。
足元商店街の地価も値上がり
それやこれやで、22日発表された公示地価にも変化が現われた。スカイツリーの足元、東武伊勢崎線「押上駅」周辺は、1平方メートル当たり66万1000円と前年比3%値上がりしたが、国交省は「土産物店や喫茶店など新規店舗が増えたことが評価された」と分析している。
司会のみのもんたが「634メートルのムサシ、びっくり村おこし。いろいろ考えているねえ」
3月28日までの1回目の予約受付けの抽選結果は30日。